院外茶話
こころの9:氏か育ちか新着!!

蛙の子は蛙 三国連太郎は勲章ももらった名優だけどあまりに奔放な人生で、家族にはずいぶん迷惑をかけた。子供の佐藤浩市はそんな親を嫌って長い間、口も聞かなかったそうだけど、気がつけば俳優になっていた。似たような諺があって「こ […]

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白内障手術体験

手術の決意 緑内障シリーズですが、私が受けたのは白内障の手術なので、今回はその体験記です。 白内障は水晶体が濁る病気で、手術以外に治す方法はありません。では、どうなったら手術をするか。手術を行う時期は人それぞれで、細かい […]

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こころの8:自分探し・科学編

人の中心 トカゲは追われると尻尾を切って逃げる。タコはあまり空腹になると自らの足を食べる。もし足一本で満足しない場合、二本目の足を食べて、またその次を食べて、最後にはどこが残るか。話はタコだから謎々のようだけど、これが人 […]

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こころの7:自分探し

自分とは仁義 自分探しと言いながら、戦渦のイラクに出かけて殺された青年がいた。おそらく目的を達する前に死んでしまったか、あるいは直前にこれが自分だと思ったかもしれない。近しい人はどんな思いをしたことか。自分探しが流行り始 […]

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こころの6:鶏と卵

どちらが先か 鶏が先か、卵が先か。大昔から人々を悩ませてきた問題だが、その判断は見る者の立場によって大きく変わる。哲学者はプラトンもアリストテレスも似たような見解で、それはどちらが先というより、鶏も卵も本質は同じものであ […]

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こころの5:一寸の虫にも

昆虫採集 「お昼ご飯を食べてから蝉を取りに行きました」こんな日記をつけたのは、夏休みの宿題だったから。取ってきた蝉は草や小枝と一緒に虫かごに入れると、しばらくは弱々しい鳴き声を上げるが、やがて動かなくなって、気がつけば死 […]

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老いの達人

出・尾道 義父は皮膚科の医師である。長年尾道で開業医をしていたが、80を越えて今年はやめる、来年はやめると言いながら数年が経ち、5月8日、半世紀の間続けた医院を閉じた。最後の診察日には3人の患者が訪れた。 義父が尾道を出 […]

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蕎麦喰い

西のきつね・東のたぬき 関東で「たぬき蕎麦」と言えば、かけ蕎麦に揚げ玉が乗っている。でも、関西では代わりに油揚げがのっている。要するに関西の「たぬき蕎麦」と関東の「きつね蕎麦」は同じもので、油揚げが乗っているのである。ち […]

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続・テオ君の物語

一宿一飯 朝夕の涼しさを感じる頃、いつものようにテオ君と近くの公園を一回りしてくると、かすかな茜色の空がきれい。同じ速さで歩くものだから、リードが引かれることもない。ぶらぶら歩いてふと、足元を見ると2人のはずが3人になっ […]

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緑内障3:失明の不安

緑内障のイメージ 最近はテレビでも度々放映される緑内障。それは。  早期にはなかなかみつからない。40歳以上の人の5%が緑内障。放っておくと失明する。日本では最大の失明原因。早期発見、早期治療が大事。 だいたい […]

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テオ君の物語

出会い 聞いてはいたけど、ある日、突然にゴールデンレトリバー・ラブラドールの小犬がやってきた。何はともあれ、名前を付けなければならない。以前に飼ったネコはこの作業を怠ったために、一生ネコと呼ばれ、亡くなったときには墓にネ […]

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たぬき饅頭

限定品の怪 「 季節限定」、「先着十名様限り」 チラシに踊る誘惑の見出しに妻が買ってくるものは、中味がスカスカのカニや一度袖を通したら縫い目のほつれるセーターである。カニの足を切って見れば妻は怒り心頭に発するが、これが反 […]

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こころの4:鶏の恐怖

鶏から鶏肉へ 九十九里で暮らした頃、隣の岡田さんとはよく酒を飲んだ。アウトドア―派の岡田さんは貝や魚を獲って、ついでに浜ぼうふうもとって刺身のつまにした。防風林の中から自生の椎茸も探してきて、ちょっと怖いきの子も平気で食 […]

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居酒屋たぬき

赤ちょうちんは男芸者 いつまでたってもはっきりと覚えている光景があって、暗い畑の中にポツンとぶら下がった居酒屋「たぬき」の赤ちょうちんもその一つ。描こうと思えば、今でも絵に描ける。かれこれ三十年も前のこと、「たぬき」は小 […]

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こころの3:なぜ菜食主義?

菜食主義者はなぜ肉を嫌うのか。 自分の周りには一人もいないが、古くはピタゴラス、レオナルド・ダ・ビンチもベジタリアンであった。新しいところではスティーブ・ジョブスなど。同じ採食主義でも、比較的マイルドなのがベジタリアン。 […]

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こころの2:地球と生命

血の池地獄、かまど地獄と聞くと恐ろしい気がするけれど、実は別府で巡る温泉の名称で、こんな地獄なら行ってみたいと思う。仏教で言うところの地獄とはもっと恐ろしいところで、それは八段の階層に分かれているのである。相撲でいえば横 […]

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こころの1:浮世根問

宇宙の果ては? 浮世根問は五代目、柳家小さんが得意とした演目で、江戸の昔から語り継がれる古典。八五郎が物知りの大家を相手に、根ほり葉ほり尋ねね事をして困らせるという筋書きである。最初は「がんもどきの裏表」に始まって、少し […]

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京都に行こうかな?

江戸っ子 「こちとら江戸っ子でえ。殴るんならおれを殴れ」  こんな余計な仲裁をする江戸っ子とは何者か。 江戸で生まれて、江戸で育った町人のことを江戸っ子と言う。ただし、同じ江戸でも日本橋、神田、浅草、深川あたりに限る。神 […]

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