院外茶話
仮屋村のふみちゃん

熊川から 京は遠ても十八里。小浜でとれた新鮮な鯖は傷まないように、ひと手間かけてから若狭街道を通って京都に運んでいた。 途中必ず通るのが熊川の宿場町で、その熊川が最も発展したのは江戸の初期。魚に限らず米や豆や様々な物資を […]

続きを読む
院外茶話
仮屋村のてる婆さん

嫁に来て 我が家はもともと若狭の仮屋村にあった。小浜から10キロほど離れた山村で、てる婆さんは隣村の熊川から嫁にきた。馬に乗って。  婆さんはここで9人の子を設けて、その長男が私の父。しかし当時は満足に育たない子供が多く […]

続きを読む