私はウソを申しません
豆腐は豆腐屋で 小学校に入ったころは広尾に住んでいた。今でこそ高級住宅街だけど、当時は空地がいっぱい。防空壕で遊んでいた。冷蔵庫がなかったので、生鮮品の買い置きはできず、夕方の買い物はほぼ毎日のこと。母は買い物篭をもって […]
スーちゃんは好きですか
Oさんの受診 Oさんはあまり身ぎれいな方ではない。たいがいは髭が伸びて、着ている服もよれよれだった。古希を迎えて身だしなみには関心が薄れてしまったかもしれない。 Oさんはメガネをはずしてシャツの裾でレンズを拭きながら、も […]
こころの14:ダーウィンが行った
進化論 ダーウィンが進化論を唱えたのは1859年。種の起源という。当然、万物は神様が作ったとするキリスト教にとっては不都合な内容で、ずいぶんと反撃を受けたけど、裁判にまではいたらなかった。 もし、進化論の内容について公の […]
温泉癒し旅1:陽だまりのバス停
沢渡温泉 毎日同じような暮らしをしていると、無性に旅がしたくなる。そんな時にはなるべく自然の豊かな温泉場を探す。ただし、いつ気が向くかわからないので、直前になって人気の宿を予約するのは難しい。そこで狙うのは、比較的小さ […]
こころの13:心の土台
知能の進化 道具、火、芸術あるいは言葉、宗教など。 これが人と動物の違いと言われたけど、猿は石の斧を使うし、ウグイスは必要以上にきれいな歌声を聞かせてくれる。道具も音楽も人間の専売特許ではない。 特に群れを作る高等動物に […]
こころの12:心の誕生
脳の誕生 地球上に現れた最初の生物はシアノバクテリアで、それは40億年も前の話。ただ、この単細胞の生物も突然現れたわけではなく、もとは糖やリン酸を含む小さな分子であった。これが連なって大きな遺伝子となって、この遺伝子を膜 […]
こころの11:心のルーツ
進化と心 カッコウはホオジロやオナガなど、他の鳥の巣に卵を産んで、孵った後の子育てもまかせきり。こんな具合だからカッコウは、一生自分の親に会うことはない。そのカッコウの雛は成長をすると、また別の鳥の巣に卵を産む。親に教わ […]
緑内障5:高齢者の場合
高齢者の緑内障治療 若い人は早期発見と早期治療。年をとったら生涯通院を続けて検査と目薬。緑内障の話題は紙面やネットにあふれていますが、中でも公の学会や医師会の情報が比較的公平で、よく整理をされていると思います。ここでは、 […]
こころの10:心の芽生え
生殖細胞と体細胞 赤ちゃんの誕生は卵子と精子が合体するところから始まります。この受精卵は分裂を始めて1個の細胞が2個、2個が4個、4個が8個と、猛烈な勢いで増えていきますが、どれも同じような細胞ばかり。一つ一つの細胞が将 […]
こころの9:氏か育ちか
蛙の子は蛙 三国連太郎は勲章ももらった名優だけどあまりに奔放な人生で、家族にはずいぶん迷惑をかけた。子供の佐藤浩市はそんな親を嫌って長い間、口も聞かなかったそうだけど、気がつけば俳優になっていた。似たような諺があって「こ […]
緑内障4:白内障手術体験
手術の決意 緑内障シリーズですが、私が受けたのは白内障の手術なので、今回はその体験記です。 白内障は水晶体が濁る病気で、手術以外に治す方法はありません。では、どうなったら手術をするか。手術を行う時期は人それぞれで、細かい […]
こころの8:自分探し・科学編
人の中心 トカゲは追われると尻尾を切って逃げる。タコはあまり空腹になると自らの足を食べる。もし足一本で満足しない場合、二本目の足を食べて、またその次を食べて、最後にはどこが残るか。話はタコだから謎々のようだけど、これが人 […]